弁護士、検事、裁判官などの法曹界を目指す人だけでなく、公務員や公的資格を目指す人にも、法律の専攻は有利になります。また、政治がらみのニュースに関心がある人や政治家になりたい人には、政治学がオススメです。
■法 学
社会の秩序を構成し、個人の社会生活を保障するためのルールを学ぶ学問であり、医学・神学等とともに中世ヨーロッパに世界初の大学ができた当初から学ばれていた伝統的な学問でもある。基本となるのが「六法」で、六法とは憲法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法を指す。これら六法に加え興味・関心によって行政法や労働法・経済法も学んでいく。法学教育は、弁護士や裁判官・検察官(法曹)を目指す人だけでなく、法的なものの見方や考え方(リーガル・マインド)を身につけることによって、企業の法務部などで活躍できる人材の養成にも力を入れている。また、司法制度改革により、認可された大学は法科大学院(日本版ロースクール)を開設し、法曹養成に特化したカリキュラムを組み実践的教育・訓練を2 年~ 3 年に渡り行う。法科大学院の卒業者は、「新司法試験」の受験資格が取得できる。今後、法曹をめざす人は原則として法科大学院卒業後、司法試験受験となる。これから法学部進学を希望する生徒は希望する大学の法科大学院の有無を調べて受験することも大切になるであろう。
■政治学
複数の人間に関する事柄を決定していくことであり長じて公共的な組織のあり方や権力関係などについて研究し、より良い社会を築くためにはどうすれば良いかを学ぶ学問。一般的に政治といえば政治家だけのイメージになりがちであるが、少子高齢化や環境問題などの身近な課題も大きな対象となっている。政治は法律に基づいて行われるもので法律の勉強も欠かせないことから政治系学科は法学部に設置されていることが多い。主な研究内容としては、政治に関する制度・思想・理論・政策・歴史などを学ぶほか、国際化・地球環境保護・女性の社会参加など世界規模での政治的課題を研究するなど、その内容は多彩であり社会学との関連性も大きい。また、ジャーナリズム論やマスコミ論を取り入れている大学も多い。
●憲 法
主に日本国憲法の人権条項等を中心に憲法の基本的理解を身につけ他の国の憲法との比較・検討も行う。
●民 法
私人の日常的な生活関係全般を規律している民法の基本的知識を身に付け他の私法を学ぶ上での足がかりとする。
●刑 法
何が犯罪なのか、どの行為をどう処罰するのかなどを理解し、犯罪防止システムのあり方を学ぶ。
●行政法
生活をするために必要な不可欠な行政活動の礎となる法原理を学ぶ。
●国際法
国家間を共通のルールで結ぼうとする国際法の具体例を学びながら現代の国際情勢についても学ぶ。
●法制史
法律の成り立ちや立法者の意図を考察しながら法律の意義についても考える。
●政治学概論
政治についての基礎的な知識考察方法などを学び、現代社会が抱える政治的諸問題を追求する。
●現代民主主義論
民主主義は、政治の基本的理念である。民主主義の理想と現実のギャップと問題点を解明する。
弁護士など法律のスペシャリストの養成が急がれる時代になりました。ただし、法の専門家は必ずしも法曹界のみに限らず、民間企業でも、特許を取得し、その権利を守るために、法に熟知した社員が必要とされます。公務員試験や公的資格試験の問題には必ず法が絡んできますので、そこでも法律の理解が求められます。また、企業活動、文化活動、教育活動などをスムーズに行なうためには、政治学の研究が不可欠。政治学の応用範囲は多岐に渡り、政治家だけでなく、政治学専攻者の活躍の場は広いのです。